筑波山神社

所在地 茨城県つくば市筑波
祭 神 筑波男ノ神(伊弉諾尊)、筑波女ノ神(伊弉冊尊)、恵比寿
ご利益 縁結び、夫婦和合、家内安全、子授け、子育て、社運隆昌、職場安全、交通安全、豊作大漁、合格祈願

筑波山は常陸国(茨城県)一の秀峰として古代から信仰の対象でした。山頂が男体山(871m)、女体山(877m)と二峰並んでいるため、それぞれ男女の祖神が祀られていました。その後それぞれを、いざなぎの神、いざなみの神として現在に至っているのです。

男女神が祀られていることから縁結びの神様として名高いのですが、筑波山には奈良時代の初めから「かがい(歌垣)」という風習があったのです。これは豊作への祈りと感謝を込め、夜に若い男女が女体山の山頂に集まり、火を囲みながら酒を飲み、歌を交わしたり躍ったりしていたというものです。

したがってそれぞれの山頂の小社が本殿なのですが、一般には中腹(海抜270m)にある拝殿が筑波山神社と思われてているようです。じつはここに来たときはすでに夕方で山頂まで行きませんでした。で、ここでは本殿隣りの渡神社に合祀されている恵比寿様を中心にご紹介します。

「歌垣」は初めは信仰的な行事だったのですが、やがて男女交歓の場に発展し、一種の公認的乱交であったということです。しかしこれは筑波山に限った習俗ではなく、たとえば佐賀県の杵島が岳にもあったことが肥前国風土記から知られています。このように、祭りや信仰的行事から発展した男女の自由な交歓の風習は全国的に何らかのかたちで存在していたと考えられます。

鳥居前にはみやげ屋(ガマ蛙なんかも飼っている)がずらっと並んでいて、客寄せのおばちゃんたちが自分の店の駐車場に客を入れようと一生懸命でした。ちょっと離れたところに無料の駐車場があるので、こちらの方が広いし、おすすめです。

筑波山神社の拝殿。中世以降ここも神仏並立の時代が続きましたが、明治の神仏分離令によって神社となりました。

恵比寿様(ここでは蛭子命)を祀る渡神社は拝殿の隣にあります。パステル調の装飾が個性的で美しい。

渡神社の中に鎮座する恵比寿様。じつは伊弉諾尊と伊弉冊尊の間に最初に生まれた御子で、醜いうえ、グニャグニャでいつまでも立って歩けななかったので蛭子と名付けられて捨てられてしまった神様です。本来は長子なのに…
脚がないところから「おあしが出ない」ということで商人から人気があるという説もあります。でもこの像はなかなかチャーミングで、お子さまの姿なのに、ちゃんとお酒がお供えしてあるのが可笑しい。台座が波になっています。

男体山頂の、いざなぎの神を祀った社(左)と、女体山頂のいざなみの神を祀った社(右)。共に山頂は狭い。

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