貴船神社

所在地 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
祭 神 タカオカミノカミ、磐長姫命、玉依姫
ご利益

諸願成就、縁結び、航海・旅行の安全、雨乞・雨止

賀茂川の最上流にあたるこの場所には、もともと水神(川上神)を祀っていました。かつては貴船山そのものが祭神であったと思われます。現在は貴船川に沿って下から本宮、結宮(ゆいのみや)、奥宮とあり、天武天皇の時代(約1300年前)に建て替えの記録が残っているといいますから歴史のある神社です。950年程前までは今の奥宮が本宮でしたが、川の氾濫によって現在地に移されています。

上の写真は横から見た本宮ですが、やけにピカピカしていて新しい…と感じていましたら遷宮950年を期して平成17年に造営したとのことです。下の方に馬が2頭(白馬の奥にもう1頭います)見えます。これは朝廷より日照りには白馬、長雨には黒馬が奉納されたという故事に基づいたもので、これが絵馬の起源になったとされています。

しかし、ここも若い女性がごった返していました。今や縁結びスポットはどこもかしこも大人気です。若い人たちは皆、男女を問わず綺麗だし「何でそんなに焦っているのか」と思うほどです。でもよく見ると、皆同じ顔をしているような気がします。お化粧やファッションのせいでしょうか、それとも自分が歳をとったせいでしょうか。いずれにせよ、神頼みばかりじゃダメで、やはり個性や人間性を磨くとか、多少は努力しなければ神様だって誰が誰やら見分けが付かないんではないでしょうか。そういえば、お守りなんかも個性が無いような気がします。

ただ、この「水占」おみくじはなかなか楽しい。はじめは何も書いていないように見えるのだが、本殿前にの枯れたことがないといわれる神水に浸すと、たちまち文字が浮き出てくる。ただし、乾くとまた消えます。
本宮と奥宮の間に結宮(ゆいのみや)がある。祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)で富士山の女神として有名な木花開耶媛命(このはなさくやひめ)の姉神だ。妹は美人だが短命、対してこちらの姉神はブスだが長命。セットで嫁入りしたが、妹は娶られたが、こちらは拒否された。ずいぶんな話だが、それでもクサルことなく自らは良縁の神となった。対する妹は時として噴火する。ここには和泉式部も心を癒しに訪れた。また、貴船・磐長にふさわしく「天の磐舟」とよばれる奇岩がある。

かつて本社のあった場所が現在の奥社。ここの地下には龍神が潜むといわれている。祭神の玉依姫は豊玉姫(乙姫)の妹神。つまり竜宮城のお姫様。黄色い舟で淀川からここまで遡ってきたという。貴船口にはその時の船頭を祀った「梶取社」まである。そして、その舟を小石を積んで囲み隠したというのが写真の舟形石(ふながたいわ)だ。貴船だから黄舟ということなのだろうが、本来は「気生根」「気生嶺」で気の生じる場所という意味である。または「貴布禰」とも書かれていたので、黄色い舟の話は後の人の創作であろう。

貴船川の流れの上に桟敷を設け、オゾンたっぷりの涼を楽しみながらいただく川床料理(メインは鮎、ただし冬はボタン鍋)。妻と連れ立っての京都取材旅行中、唯一の贅沢。5月末であったが流れの中は寒いくらい。…となると熱燗が旨い。しかし超特急取材中ゆえ酒量は控えた。料理の後は場所を移動し、流しそうめんでフィニッシュ。手前写真はお土産の団扇。

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