福徳弁財天(穴弁天)

所在地 大本坊奥
祭 神 弁財天
ご利益 福徳円満、息災延命、平等利益

一般に弁財天といえば商売繁盛と技芸上達と決まっていますが、こちらの弁天様は解説板によれば上記のごとく平等利益など、もう一段高尚なご利益があるそうです。かつては狭いながらも奥行き40メートルほどあった洞窟は平成16(2004)年に崩落し、現在は柵で仕切られており、数メートルしか奥にすすめなくなりました。

ここに弁財天が祀られたのはずいぶん昔からだそうですが、いつの間にか失われ、それを憂いた第二十七世範秀大僧正が昭和天皇即位を記念して彫刻奉安したということです。その後平成11年に修復されたそうですが、残念ながら上記の理由で、その像は今は拝めません

弁天様はもともと河の女神で蛇や龍と深い仲なのです。そんな理由から川や池のほとり、暗く湿った洞窟などに祀られることが多いのですが、美人でお色気のある神様として人気があります。ですから艶っぽい伝承も多く、拙書『八百万のカミサマがついている!』でも多くのページをさいています。

ここに行くには、四天王門を入って真っ直ぐ進み、仁王門に上がる階段を登らずに大きな杉の木を巡るように脇を通って、大本坊を右手に見ながら細い道を進みます(小さな案内板があります)。数十メートル行きますと建物に突き当たりますので、そこから右を見ますと弁天窟の鳥居と入口が見えます。

ラッキーなことに私は崩落前、洞窟の奥に祀られた弁天様を拝んだことがあります。高さ40センチほどでロウソクの大きさと比較して、それほど大きな像でないことがおわかりだと思います。立ち姿で琵琶を弾いておりました。
今はお目にかかれないと思うと残念です。

こちらは崩落後に祀られた像。八臂(腕が八本)で武器や倉の鍵などを持っています。まだ新品ですが、良い作品だと思います。

入口に向かって左に鎮座している弁天様は現代的な美人。手前に小さな湧き水溜まりがあり、ここでお金を洗うとそれが資本金となって増えるそうです。つまり銭洗い弁天です。

いくら美しい女神でも、正体は蛇(龍)。鼻の下を伸ばすと怖ろしい目に遭います。蛇が浮き出た石が入口上方に祀られていますから注意して探してみてください。それから出入り口でよく頭を打つ人がいますから、これも要注意です。せっかくお願い事をしてもバチを当てられては何にもなりません。

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