飛飯縄堂

所在地 高尾山1号路 大本堂左上
祭 神 飯縄大権現
ご利益 できもの・腫れ物・いぼ取り

飛飯縄(とびいづな)堂は大本堂に向かって左側、飯縄権現堂に向かう階段の途中にあります。
小さな祠(ほこら)ですが、いつも榊(さかき)の葉などが供えられており、さっぱりと手入れされています。
狐にまで赤い前掛けを供える信者の方もいらして、なかなかの人気ぶりです。

上の写真ではわかりにくいのですが、堂内には小石がいくつか置かれていて、これで患部を撫でると、デキモノやイボが取れるという信仰があります。
ただ、他人の使用済みを再び使うのもちょっと躊躇されますから、その場合は「マイ・ストーン」を持参して一度お供えし、お願いしてからから使ってはいかがでしょうか。

飛飯縄という変わった名前には由来があります。もともと飯縄大権現の乗る狐は空を素速く飛ぶことになっていますし、飯縄大権現自身も翼を持つ天狗様でから飛べるのは当たり前なのですが、じつは東京都日野市にある飯縄神社(現在は坂上神社に合祀されています)から飛んできた、あるいは幕末に薬王院が火災になった折り、火の玉となってそこまで飛んでいったなどという「飛び飯縄伝承」があるのです。

飛び飯縄伝承はかつて、日野宿の名主であった佐藤家に伝承されていたそうですが、最近ではこの話を覚えている人は日野にも高尾にも残っていません。

『日野市史』によりますと、日野の飯縄神社と薬王院との関係は明治末まで続いていたらしいのですが、薬王院側には一切資料が残っていないということです。
本来、火伏(ひぶせ=火事を防ぐ)の神であるはずの飯縄大権現が薬王院の火災で日野まで飛んで逃げたというような不名誉は隠蔽してしまったのでしょうか。

狐の前掛けが可愛らしいですが、紐が顔にかかってちょっと迷惑そうでもありますね

小さな祠ですが、いつもこざっぱり手入れされています。

飛飯縄堂のある階段からは大本堂の屋根や本堂前の広場が見渡せます。

こちらは飛飯縄伝説発祥の地、日野の飯縄大権現。
JR中央線・日野駅のホーム(八王子より)から、この飯縄神社の祠(背中側)が見えます。

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