可睡齋

所在地 静岡県袋井市久能
祭 神 秋葉三尺坊大権現、観世音菩薩、大黒天、烏蒭沙摩明王
ご利益 火災消除、開運出世、心身健康・清浄

上の写真は可睡齋の本殿ではなく、真殿です。階段中程の両脇では天狗像が睨みをきかせています。

六百年前に開創された曹洞宗の寺院です。古くは「東陽軒」という寺号でしたが徳川家康との係わりから「可睡齋(かすいさい)」と改められました。いずれにしても寺院らしからぬ名ですね。

家康が幼い頃武田信玄の軍から逃れ境内の「六の字穴」という洞窟に匿われたことから、後に礼に訪れた際、第11代の仙鱗等膳和尚がその席上で居眠りをしたのを見て家康は「和尚、眠るべし」と言ったことから可睡齋となったといいます。

さて、ここの御真殿にも三尺坊大権現が祀られています。秋葉寺(しゅうようじ)、秋葉神社(あきはじんじゃ)のページでご説明しましたように、ここの三尺坊は明治6年に末寺の秋葉寺(明治の神仏分離令により秋葉寺と秋葉神社に分かれ、一時期、秋葉寺が廃寺とされたため)より遷座されたものです。その時以来、可睡齋「火防総本山・秋葉総本殿」を名乗るようになっています。

可睡齋の本殿〜真殿は廊下(途中、エスカレータまである)でつながっている。その途中にある大黒殿の脇に、さりげなく立てかけてある超特大の一本歯の下駄…しかも木製。
右写真はその大黒殿の大黒さまの両脇に鎮座する兎神(写真は向かって右の兎神)。髭が立派だ。仏教における大黒天は大国主命そのものではないので兎との組み合わせは不思議に思えるが、この兎神には、そのような理屈を吹っ飛ばす魅力があった。

 

真殿を入ると多くの天狗面が奉納されていた。その中でも、この烏天狗の鼻毛にはドギモを抜かれた。
右は三尺坊大権現をお祭りする祭壇。

本堂は有料で見学できる。磨き込まれた廊下にぶら下がっているのは「魚鼓=ぎょく」。
宝物館、襖絵など見所がいっぱいだ。
右は可睡齋の名物でもある、戦前からの水洗トイレ。正式には「東司(とうす)」といい、中で話をしてはいけないとされる。ピッカピカに磨き上げられており、便器さへ神々しい。中心に立つのは「烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)」で、清浄を司る仏。トイレの守り神のおふだとして入手できる。ご利益GOODS→おふだ→明王参照。

宝物館に展示されている秋葉三尺坊大権現の御影掛軸(上田春芳画)。興奮しました。お会いできて光栄です。
右は火防の木札。もちろんオーソドックスな紙製 の短冊スタイルもあります(おふだ→飯縄・ダキニ系参照)。

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