戸隠 奥社(本社)

所在地 長野県上水内郡戸隠村
祭 神 天手力男命(あめのたじからおのみこと)
ご利益 開運守護、五穀豊穣、家内安全、諸災消除

ご存知、天照大神(あまてらすおおみかみ)が弟神である須佐之男命(すさのおのみこと)の乱暴・非行のため天岩屋戸(あめのいわやど)に隠れ、世の中が真っ暗になってしまった。困り果てた天の神々が集まって検討した結果、天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと=中社祭神)と天表春命(あめのうわはるのみこと=宝光社祭神)が提案した岩屋戸開きのイベントを決行。
天鈿女命(あめのうずめのみこと=火之御子社祭神)のストリップに神々が大いに盛り上がり、その騒ぎが気になって外を覗こうと
天照大神が岩屋戸をちょっと開いた時、待ちかまえていた神力無双の天手力男命が岩屋戸開いて天照大神を外に引き出したという有名な岩屋戸開きの神話ですが、その岩屋戸が地上に落ちて戸隠山になったわけです。

じつは江戸時代まではここは「戸隠山顕光寺(げんこうじ)」という寺院だったのです。開山は平安時代の嘉祥2(849)年といわれるほど古く、比叡山、高野山と並び「三千坊三山」と称されるほど栄えていたそうです。
しかし戦国時代には戦火を避けるため、約30年に渡り水内郡小川の筏ガ峰に移っていたため、この地に戻ってきた時点では衰退してしまいました。
その後、江戸時代に徳川家康より千石の神領を寄進されるなどの庇護を受けますが、この地域は交通の要だったこともあり、ずいぶんと時代に翻弄されてきたのです。

ここ、奥社が戸隠五社の本社となるわけです。しかし社務所はありますが現在、宿坊はありません。高度があるので冬は雪に閉ざされてしまうのです。県道のバス停「奥社入口」から徒歩で30分かかります。

岩屋戸開きの神話では、天手力男命が高天の原一の怪力となっていますが、どう考えても岩屋戸に入ってその戸を閉ざされた天照大神の方が怪力としか思えません。しかし神話に理屈をこねても仕方有りません。
また、岩屋戸が落ちたという地は他にもあるようです。

江戸初期に植えられたという荘厳な杉並木は樹齢400年を越えるといわれています。この並木の両脇にはかつての宿坊跡や講堂跡、仏塚などが点在しています。現在は左大臣、右大臣が鎮座していますが、かつては仁王が守っていたという随心門も見応えがあります。

奥社から見上げる戸隠山は、神々しい迫力で迫ってきます。この岩山に「神」を感じた古人の心情がよくわかります。
昭和53(1978)年に雪崩で壊れ、現在の社殿はコンクリート製になっています。

有名な岩屋戸開きの場面(奉納絵馬)。これはすでに岩戸を戸隠に投げ終わった後ということになるのでしょうか。
その岩戸が上写真の岩山になるわけですね。ちょっと大きさのバランス感覚が取れませんけど、さもありなん、と納得してしまうところが神話パワーなのです。

「う〜」という唸り声が聞こえてきそうな狛犬。お尻をグッと上げて今にも飛びかかってきそうに構えている姿勢が非常に気に入っています。

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