戸隠 中社

所在地 長野県上水内郡戸隠村
祭 神 天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)
ご利益 学業成就、家内安全、営業隆昌、開運守護、被災難祓

戸隠中社は現在、21坊と最も多くの宿坊を擁し(宝光社は16坊。奥社に宿坊はない)戸隠神社の中心的役割を担っています。寛治元(1087)年、当時の別当が「当山は三院たるべし」との夢のお告げを受けて、宝光社に続き、奥社より分祀奉斎されました。

祭神の天八意思兼命は、中社の祭神・天表春命の父神(兄説もある)で、共に天の岩戸(天石屋戸)開きの伝説に係わる神です。天の岩戸開きの神楽(イベント)を考案したという知恵の神様ですが、神仏習合時代の本地は釈迦牟尼仏(釈迦如来)です。

下の写真、社殿の右奥には小さな滝があり、ここで修行する人もいるそうです。

隣の飯綱山には飯縄三郎坊天狗(飯縄大明神)がいますが、こちらの戸隠ではその大天狗を戸隠山の鎮守として扱っています。その理由は天福元(1233)年、飯縄大明神が住職に「吾は日本第三の天狗である。当山の鎮守となろう」という託宣をしたからだといいます。そのせいか、今でも中社には飯縄講が残っており、飯綱山の西窟は戸隠で管理しているそうです。

現在の社殿は昭和31(1956)年の造立です。明治までは富岡院と呼ばれた寺院でした。

中社には諏訪社(左写真)、宣澄社、日吉社などの小社から大物主命の石祠など多くの神々が合祀されています。

手前は庚申、奥二体は飯縄大明神。とても味わいのある石仏です。

境内周辺には立派な杉が正三角形に位置して三本あります(写真はそのうちの一本)。伝承では、小浜の漁師が人魚を殺し家に置いていたところ、誤って三人の子供がこれを食べてしまい、三人とも人魚になってしまったそうです。漁師はその罪を悔い、戸隠に籠もって、この三本の杉を植えたのだそうです。
このような山奥に人魚の伝説があるのも不思議な気がします。

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