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Percy Sledge

Percy Sledge

SOUL MUSIC コロッとした体型にギョロッとした瞳。この愛くるしい男が、窓が壊れるかと周囲を心配させたほどの大声を絞り出して歌った『男が女を愛するとき(When A Man Loves A Woman)』は66年春、4週連続でトップに立った。一躍カントリー調ソウルバラードの帝王になった感があるが、そのおかげで名を上げたのは、実は彼以外の人々だったかも知れない。まずはマッスル・ショールズにスタジオを作ったカントリー畑出身のリック・ホールと、彼が集めた白人ミュージシャン達。次にこの曲の成功とそのサウンドにあやかって北部からやってきたアレサ・フランクリンやウィルソン・ピケット。彼らはこぞって、ここのサウンドをバックにディープなソウルを大量生産した。そして何よりも成功したのはこの曲そのものだろう。パーシー・スレッジより曲名が売れている。CMや映画、果ては結婚式にまで使われ、91年にはマイケル・ボルトンがカヴァーしてグラミー賞をもぎ取った。とはいえ、パーシー・スレッジの[泣かせパワー]は他の曲でもその力を充分に発揮し、60年代には『Warm And Tender Love』『Cover Me』『Take Time To Know Her』などの名曲を7回ヒットチャートに送り込んでいる。しかし70年代に入ると[洗練]を求める風潮に乗り切れなかったようだ。一方、南アフリカでは人気を博し、ツアーも行われたが、人種差別のやり玉にあげられるというツキの無さであった。やがてアトランティックを解雇され、その後カプリコーンから出した『I'll Be Your Everything』を15位まで上げるが、それ以降のヒットはない。しかし太く艶やかな声で聴く者を包み込むような温かさは、たぐいまれな魅力に溢れている。今でいう癒し系。不器用に黙々と(いや大声で)歌い続け、コンスタントにアルバムを発表し続ける。96年発表のアルバム『Blue Night』などを聴く限り、まだまだ衰えは感じない。逆に包容力が増していて、またまた泣かされてしまった。彼のCDは入手しやすいので、ぜひ一度、一緒に泣きません?
*66年リリースのファーストアルバム。フェイム・スタジオにとっても出世作となった。
*今では珍しいMONO録音。若い頃、ジャケットを見て、なんて綺麗なな人だろうと思っていました。

When A Man Loves A Woman (LP)[ATLANTIC(8125)]
1When A Man Loves A Woman  2My Adorable One 3Put A little Lovin' On me 4Love Me All The Way 5You're Pouring Water On A Drowning Man 6Thief In The Night 7You Fooled Me 8Love Makes The World Go Round 9Success 10Love Me Like You Mean It

Percy Sledge

SOUL MUSIC 94年リリース。比較的最近の作といえるが出来は良い。スティーブ・クロッパー、ボビー・ウーマックなども参加していて、ゆったりと落ちついたサウンドに仕上がっている。1曲目の『You Got Away With Love』はもちろんのこと、タイトル曲の『Blue Night』などには鳥肌が立つくらい素晴らしい。『I Wish It Would Rai』や『I've Got Dreams To Remember』などは、オリジナルに敵わぬまでも完璧にパーシー節に料理されており、さすがに年季を感じる。今でも愛聴しています。

blue nigh(CD)[SKY RANCH/pointblank(7243 83987122)]
1You Got Away With Love 2Love Come Knockin' 3Why Did You Stop 4I Wish It Would Rain 5Blue Night 6These Ain't Raindrops 7Your Love Will Save The World 8First You Cry 9Goin' Home 10The Grand Boulevard 11I've Got Dreams To Remember


 
   
   

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