井の頭弁財天

所在地 三鷹市井の頭
祭 神 弁財天、宇賀神
ご利益 産業開発、一粒万倍、芸道精進

恋人同士でお詣りすると、弁天様がやきもちを焼いて別れるハメになる、というもっぱらの噂のある女神です。でも井の頭公園でデートを重ね、結婚した友人を知っていますから、弁天様にお詣りしてもよっぽど「この人と別れられますように」なんてお願いしない限りは問題ないと思います…私も妻とよく行きますが、一応念のため別々にお詣りしています。

ここの弁天堂も神社ではなく、正面(お詣りするときは背中側)の階段を上がってすぐ右にある大盛寺というお寺に属しています。弁天様はもともとインドの河の神様でしたからヒンドゥー教や仏教系の神様なのですが、多くの神社にも祀られていたり、七福神のメンバーとしても日本人にとって親しみ深い女神様ですから、もはや日本の代表的な神様といっても差し支えないでしょう。
ただし日本の海の女神である市杵島姫(いちきしまひめ)などと同一神と見なされた場合は神社にお祀りされている場合もあります。

弁天様は水の神様でもありますから、多くは海、池、川、滝、淵の畔や洞窟に祀られていますが、じつはその正体は恐ろしい龍や蛇でもあるのです(下の絵馬を参照)。女神様って結構怖いんですね。

井の頭公園は地元ですから、池のボートにもよく乗りました。桜が有名ですが、昔は花火大会も催されていました。しかし今は若者達にパフォーマンスの場(最近は登録制になったらしい)として有名になっています。
近くには、近隣の飲ンベエなら必ず知っている焼き鳥「いせや」があり、私もたまに行きます。2軒ある店内(本店は立派なビルに改装中)はいつもサラリーマンや学生でいっぱいです。先日久々に行ってみたら若い女性客がたくさんいて驚いた!

平成19年から「武蔵野吉祥七福神めぐり」というイベントが武蔵野商工会議所の主催で始まりました。井の頭弁財天はその一番目の御朱印ポイントです。おことわりすれば社殿の中も見学可。ご本尊は拝見できませんが、天女の彫刻などが見事です。

素朴で下半身のどっしりした狛犬が可愛らしい。向かって右側、は口を「阿=あ」形に開けています。
提灯は三枚の鱗と波をデザインした弁天様ならではの紋です。これは弁天様が龍となって空に昇ったときに残ったものだそうです。
尻尾の写真は向かって左側、口を「吽=うん」と結んだ狛犬です。なかなかチャーミングな後ろ姿です。

ちゃんとお断りすれば、弁天堂の内部を見学させていただけます。ご本尊は拝観できませんが、周囲には歴史を感じさせる立派な彫刻が施してあります。私はこの天女様に惚れてしまいました。

大盛寺の門前には、顔は老人で体はとぐろを巻いた蛇という不思議でちょっと不気味な石像があります。初めて見る人は「うんこの神さま」だと勘違いしそうですよね。
これは宇賀神という穀物の神様です。もちろん正体は蛇ですから弁財天の夫とも弁天様と同じ神様ともいわれています。
よく弁天様の頭に鳥居が載っていて、その奥にこの小さな宇賀神(老人の顔だけの場合もある)が乗っている像もありますが、それは宇賀弁財天とよばれています。

こちらの弁天様は12年に一度しか開帳されません。
このイラストは「武蔵野吉祥七福神巡り(武蔵野商工会議所主催)」の記念絵はがきから掲載させていただいたものです。
イベントに協力している「関東バス」の運転手・笹川秀章さんの作品です。
ところで、井の頭では「弁天」と表記されていますが、その場合は財宝や宝、倉の鍵などをつかさどる神さまになります。
一方、「弁天」 と表記される場合は芸能や技芸の神さまになります。
とはいえ、特に区別されているわけではありません。
しかし、絵馬を見ると、この美女の正体は白蛇です。

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